マーケティングコラム

2018年08月22日

マーケティング担当者にとってのデータセキュリティの重要性

マーケティング担当者にとってのデータセキュリティの重要性

マーケティング担当者は、「製品やサービスをいかにして競合他社と差別化するか」という課題に日々頭を抱えています。性能、サービス、価格など様々な要素がありますが、私たちは競合との差別化に寄与する重要な要素としてデータセキュリティに注目しています。実際、セキュリティはデューデリジェンス(資産査定)基準として用いられており、消費者の関心の高さがうかがえます。

では、データセキュリティを付加的なメリットから、自社の製品(サービス)を売り込む上での主要な要素に変えるには、どのような取り組みをする必要があるのでしょうか。また、データセキュリティを主要な要素にすることで、企業のマーケティングはどのような影響を受けるでしょうか。

データセキュリティをマーケティングメッセージのひとつにする前に、前提としてセキュリティインフラが整っている必要があります。それができたら、訴求する消費者への理解を進めるとともに、自身がセキュリティについて語れる適切なレベルであるかを見直します。そして、セキュリティについての十分な知識を得てから、セキュリティ概念を考えます。消費者はデータセキュリティに関心がありますが、説明の際にはできるだけ端的な文章とわかりやすい図解を使用するのが理想です。

このようにデータセキュリティについて考えることが、いかにして競合と差別化するかという考察に寄与します。こうして生まれたアイデアは、会社全体のコアバリューとなるでしょう。そして、理解が深まりセキュリティのエキスパートになれば、セキュリティについてのブログ記事を書くことや、自社がいかにセキュアな環境を整えているかをコミュニケーションの際に説明することができます。しかし、データセキュリティをマーケティングの主要な要素にするためには、社内の誰もがデータセキュリティについてある程度理解している必要もあります。

その中でも特に、「機密性」「完全性」「可用性」は、消費者や企業の全体的なリスクを削減するという目的で、セキュリティの中核をなすものです。営業担当者にこれらについての基本的な知識を共有することで、セキュリティ担当者がいなくても消費者に説明することができます。

機密性

機密性とは、消費者のデータが、消費者が同意した場合かつ、商品・サービスの提供に必要な場合にのみアクセスされることを意味します。これはシステムやデータへのアクセス制御および認証の基礎となる考えです。データや機能に対して最大の権限を持つ管理者アカウントやアクセス制限がこれに当たります。例えば、そのレベルのアクセスが必要な担当者以外はアクセスに制限をかける必要があります。そして、アクセスはデータの機密性を保証するためにも常に制限・追跡・記録・監査されるべきです。

また、データを使用できる権限も機密性の対象となります。常にデータを閲覧する必要がない担当者であれば、データをいつでも閲覧できるようアカウントを付与するのではなく、必要に応じてデータを要求する手順を踏むほうが理にかなっています。そうした機密性はパスワードの複雑さや更新頻度、ロックアウトされるまでに許容されるログイン失敗回数などのポリシーによって、より補強されます。

どのような場合でも、リスクを軽減するためのデータの機密性と、商品・サービスを提供するためのデータアクセスの利便性とのバランスを保つことが必要です。

完全性

完全性とは、許可されたユーザーによって変更されない限り、消費者から提供されたデータがそのままの状態であることを保証することです。完全性は機密性と密接に関連しており、適切な権限のユーザーだけがデータを追加、変更、または削除ができます。これには、アプリケーションが意図または予期せずにデータを変更しないようにすることも含まれます。データを表示または変更する権限は、通常、役割または職務に基づいて設定されます。個人としてではなく、その人の役割に基づいて必要なデータを変更する権限のレベルを確立することが最善です。これにより、一貫性が保証され、企業全体の承認管理が容易になります。また、これに対する例外を見直し、権限は業務上正当な理由があるものに限定する必要があります。

可用性

可用性とは、消費者が望めばいつでも消費者自身に関するデータを確認できるという考え方です。可用性において重要なのは、データの復元力および冗長性と完全なインフラストラクチャです。企業は、障害の可能性と発生した場合の影響について常に考えています。可用性は、システムの稼働時間、つまりサービスレベル契約(SLA)の範囲内で許されるダウンタイムを表す数字で議論されます。一般的には、99%以上の数値で議論されることが多く、最高の可用性レベルは、5ナインと呼ばれ、99.999%の稼働時間を保証します。このレベルでは、年間約5分間のダウンタイムしか許されません。これは、ほとんどの消費者が望むレベルのSLAであり、私たち企業はこれを保証する必要があります。

マーケティングの次のステップ

マーケティング担当者には、セキュリティについて消費者に訴えかける機会があります。その際には、以下の3つのセキュリティ概念を端的な言葉とわかりやすい図解で伝えることが重要です。

  • 当社はお客様のデータの機密性を保ち、許可された担当者だけがそれを閲覧します。
  • 当社は、お客様の同意を得た場合にのみ、許可された担当者だけがお客様のデータの閲覧や変更ができるようにすることによって、お客様のデータの完全性を損なわないようにします。
  • 当社には、お客様をサポートするために必要な可用性を提供するシステムとプロセスがあります。

これらのセキュリティ概念は、競合との差別化を図るのに役立ちます。実際に、セキュリティが重要なセールスポイントであったことから、最近大規模な販売契約が締結された例があります。そのクライアントは特に、セキュリティ担当者の1人がディスカッションに参加していることを好意的に受け止めていました。マーケティングメッセージにおいてデータセキュリティをどのように差別化の要素にするか考えるために、まずはセキュリティチームと連携して最初のステップを踏み出してみてください。

Patrick Benoit
チーターデジタルのDeputy Chief Information Security Officer。
1992年にアメリカ ダラスを拠点にビジネステクノロジーのコンサルティング会社を設立。その後、エクスペリアンのExecutive Business PartnerとしてClient Delivery Executive/IT Directorなどを務めました。

※この記事はチーターデジタルグローバルサイトに掲載されている記事を翻訳したものです
※本記事の内容は公開当時のものであり、現在と内容が異なる場合があります。

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