マーケティングコラム

2013年08月21日

Gmailの新機能がマーケターにとって有望なツールになる可能性

先日、Gmailで導入された受信トレイを整理するための新しい「タブ機能」について、業界関係者やマーケターから「今回の変更はクライアントのエンゲージメントに悪影響を及ぼす可能性があるのではないか?」という疑問が生じています。

この疑問をフォローするため、Experian Marketing Servicesでは新規タブ導入前後のメールエンゲージメントデータを調査しました。

Gmailの新機能についておさらい

調査結果に移る前に、改めてGmailの新機能について整理してみましょう。そもそも「タブ機能」とは、受信したメールをジャンルによって自動分類する仕組みです。タブは全部で5つ存在します。このうち、「メイン」「ソーシャル」「プロモーション」はデフォルトで表示されており、「新着」「フォーラム」はユーザー自らが設定する必要があります。

・メイン
他のタブに分類されない個人的な会話やメール

ソーシャル
ソーシャルネットワーク、メディア共有サイト、その他

プロモーション
セール、クーポン、その他のマーケティングメール

新着
新着の自分宛の自動生成メール(確認書、領収書、請求書、明細書など)

フォーラム
オンライングループ、掲示板、メーリングリストからのメール 

このような新しい分類は、Gmailによる開封率にどのような影響を及ぼすのでしょうか。エクスペリアンジャパンでは以下のような調査を実施しました。

新機能が開封率に及ぼす影響

今回の調査では、複数の業種で少数のクライアントのサンプルをとり、変更前後に開封率がどれだけ変わったかを確認しました。結果はこのようになりました。

開封率の違い

枠でかこった3ブランドにおいて、Gmailと他のメールクライアントとの開封率に差異が生じています。また、その内12ブランド中8ブランドのケースにおいては、変更後にGmailの開封率が上昇しています。

最終的な結論を出すには時期尚早ではあるものの、今回のサンプル調査からGmailの新しいタブ機能は、“開封率が下がるのではないか”という疑念を払拭するだけでなく、むしろマーケターにとってプラスの影響を及ぼす可能性があることがわかりました。

ただし、今回の調査は新機能リリース直後に実施されたため、ユーザーが新しくなったGmail受信トレイに興味を持っていたことから、プロモーションメールに対しても、いつもより目がいった可能性も考えられます。

ただ、追加されたプロモーションタブを利用することで、自分が登録し、読みたいと思ったプロモーションメールを従来よりも簡単に探せるようになったのであれば、このGmailの変更はメールを活用するマーケターにとって非常に大きな価値を提供することになります。

Gmail新機能を有効活用するために抑えておきたいポイント

マーケターが今回のGmailの変更を、さらに有効活用するためには、以下のポイントは最低限抑えておくとよいでしょう。

  1. メールの差出人名は明確かつシンプルに

    自社のブランドが送信者であることを、「差出人」からユーザーが明確に読み取れるようにしましょう。なぜなら、新着メールを受信した際、タブがクリックされるまで、下記のように差出人の名前が表示されることがあります。また、ユーザーが受信ボックスを整理する際にも、シンプルな方がよりカテゴライズしやすいというメリットもあります。

    gmail-tab-img-2
  2. ユーザーが最も読むであろう「メイン」タブに自社のメールを移動させる

    「プロモーション」タブに入るメールを「メイン」タブに移動させるためには、2つの方法があります。1つは、「スター」を付けてもらうことです。以下のように、★マークが付いたものは、プロモーションタブだけでなく、メインタブにも表示されるようになります。ただし、この動作はあくまでユーザーマターとなるため、マーケターからは積極的に誘導しにくいかもしれません。
    gmail-tab-img-3

    またもう1つの方法として、メールをドラッグ&ドロップによって「メイン」タブに移動させる方法です。下のメールは、その方法を上手く説明したMr. Porterの例です。

    gmail-tab-img-4

    もう1つ例をみてみましょう。次の例は、ユーザーにメインタブへの移動方法をわかりやすくビジュアルで説明したものです。
    gmail-tab-img-5

    先週、このタイプのメールが急増しました。今もGapでは「Changing your preference(設定変更)すればディスカウントしますよ」というメールを配信しています。

    こうしたメールに対して顧客が積極的に反応しているかどうかはまだわかりませんが、引き続きデータを確認し、情報を提供してまいります。

エクスペリアンジャパンでは、今後数週間、数ヶ月間、Gmailのパフォーマンスを確認し、継続的に情報を提供する予定です。また、メールマーケティングを活用した皆様のビジネスにどの様な影響を及ぼすのかがわかり次第、対策案も提供してまいります。

※本記事の内容は公開当時のものであり、現在と内容が異なる場合があります。

オススメのコラム

お問い合わせ・ご相談などお気軽にご連絡ください

開封エンゲージメント

株式会社アマナ様
マルチデバイス時代のメールマーケティングコミュニケーション最適化への取り組み

クリエイティブサービス

ザ・プロアクティブカンパニー株式会社様
CV率2 .2倍。スマートフォンユーザーに伝えたいメッセージをダイレクトに訴求するレスポンシブメール。

CCMP

American Eagle Outfitters様
2週間で800万人以上にリーチ!ホリデーシーズンを通じて効果的なクロスチャネルマーケティングを実践。

開封エンゲージメント

ピーチ・ジョン様
メールが読まれている時間を計測して気づいた スマートフォンへの最適化でコンバージョンUP!

レコメンドconnector

イチオク様
クラウド環境で利用可能なレコメンドconnectorの導入により、短期間でレコメンドメールの開始が可能に。クリック率7倍、CV率5倍、開封率3倍を1ヶ月で実現!