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マーケティングコラム

メール配信におけるシステム連携のメリットと活用法

メール配信システム(ASP)とのシステム連携とは

メール配信システムとのシステム連携とは、企業の運用するシステム・データベースとASP提供企業の運用するメール配信システム間で、メール配信および配信後の分析などで必要な情報・データの授受についての処理方法・タイミングを設計した上でシステムを構築することである。

詳細なセグメンテーション配信や購買履歴や属性情報に応じたキメ細かい施策を実施する等の多頻度や多種類の配信を行う企業は、メール配信システムとのシステム連携によって手動では業務負荷や労力等のコストと効果のバランス上、実施が難しかった配信が可能となる。

こうしたシステム連携は幅が広がってきているが、代表的な例は下記の通りである。

  • 顧客管理データベースとの連携によるメール配信

RFM(Recency, Frequency, Monetary)による顧客管理体系に基づいた、上顧客向けと通常顧客向け、過去購買情報に基づいたターゲティングメール配信、休眠顧客向け(過去3ヶ月購入がない人向け配信)などのメール配信

  • 資料請求後のフォローメールの自動化

資料請求後(資料請求直後、3日後、7日後、14日後など)の見込客を顧客化するためのフォローメール配信、既顧客のリピート化のためのメール配信

  • 属性・登録情報と基幹情報とのマッチングメール配信

情報提供者側(企業側)と情報捜索者(ユーザー側)の多対多のマッチング情報のメール配信。不動産や人材関連業などで行われ、例えば不動産の場合は、ユーザーがある条件での物件(渋谷駅・徒歩10分以内・家賃15万円・南向きの2LDK)を探していて、それに当てはまる条件の物件があった場合(マッチングした場合)送られるようなメール配信

  • トランザクション(取引・処理系)情報の一斉メール配信

ホテルや鉄道などの予約リマインダーメール、株価・為替お知らせメール、eBilling(請求情報)メール配信、気象情報(天気・警報等)お知らせメール、保険更新日お知らせメール、口座引き落とし日・金額お知らせメール

メール配信におけるシステム連携の選択基準

では、どういうときにシステム連携を考えればいいのであろうか?

単純化すると、人的処理とシステム連携のメリットとコストのバランスからシステム連携するかどうか検討することとなるが、人的処理とシステム連携で同一の施策を実施するのであればメール配信によるメリットは一定のため、それに生じるコストが小さい方を選べばよい。


すなわち、下記のように

A:[人的処理の直接コスト]+[人的処理に伴うエラーリスク]

B:[システム連携コスト]+[システム連携に伴うエラーリスク]

とした場合に、A>B

※ここでは、エラーリスクを(想定損害額×発生確率)と考える。

具体的な事例としては、

  • 多種類・多頻度の配信が必要な場合
  • 毎日配信が必要な場合
  • 即時配信が必要な場合
  • 人的エラーが起こりやすい配信の場合
  • 複数のデータベースのデータ処理が必要な場合
  • 複数部署に渡る社内事務手続きが必要なため、即時配信等のマーケティング施策が実施しにくい場合などである。

その中で最も重要なファクターは、頻度であろう。一般的には、月に5本レベルの配信頻度であればシステム連携は必要ない。

システム連携配信のパターン

システム連携をするにあたってはいくつかの方法があるが、メール配信システムの連携というと、おおよそ下記のように整理される。

1.システム利用企業のデータベース・配信リストと、ASP提供企業間での連携

1-1.データベース連携

情報管理を基幹システムで行っており、データベース内の情報のうちメール配信に必要なデータをメール配信システム側に送り、メール配信システム側で管理するデータベースと同期を取るような形で連携し、メール配信システムでメールを配信する。配信結果(配信成功・エラー、開封・クリック)についても基幹データベースに戻す。

1-2.配信リスト連携

情報管理を基幹システム側で行っており、データベース内の情報のうちメール配信に必要なデータをメール配信システム側に送り、メール配信システムに直接セットして配信する。配信結果(配信成功・エラー、開封・クリック)についても基幹データベースに戻す。
ECサイトとの配信リスト連携では、顧客へのサンキューメールや購入完了メールなどのトランザクション系のメール配信がシステム連携によって行われることもある。

また、CRM(Customer Relationship Management=顧客管理・関係管理システム)やSFA(Sales Force Automation=営業支援システム)、その他個別の業務システムとの連携によるメール配信も行われる。

2.他システム・ツールとASP提供企業間での連携

2-1.コンバージョン測定(アクセス解析ツール連携)

アクセス解析ツールで利用するパラメータを、メール配信の原稿に差し込んでおき、アクセス解析ツール側での購入完了ページ・登録/資料請求完了ページ等までアクセスされた数(コンバージョン数)を計測する。

2-2.レコメンデーションメール(レコメンデーションエンジン連携)

顧客データや行動履歴データなどレコメンデーションエンジン側で蓄積しておきそのデータとレコメンデーションロジックに応じて、メール配信を行う。

その他、ECサイトやBtoB企業でマーケティングオートメーションを行っている企業ではレポーティングツールやBIツールとの連携を行ったりするケースもある。

APIを利用するメリットとデメリット

メール配信システムとのシステム連携を行う際には、メール配信システム側に用意されたAPI(Application Programming Interface)が利用されることがある。APIとは、あるアプリケーション(この場合はメール配信システム)を他のアプリケーション(企業側のシステム)から利用するために用意された機能の集合であり、企業側がAPIの仕様にあわせて連携アプリケーションを構築すれば、システム連携が可能となる。
しかしながら、あらかじめ用意されたAPIで実現できない機能がある場合、APIとの通信方式がセキュリティ設定の関係上利用できない場合等は、専用APIを別途開発したり、独自の連携方式の設計・開発が必要となったりする場合がある。

2012年1月27日
(執筆者: 阿形 達志)

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